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多幡 達夫*; 久保 博孝; 左高 正雄
JAERI-Research 2003-015, 23 Pages, 2003/08
原子衝突断面積を入射粒子エネルギーの関数として解析的に表す式を作成する方法について述べる。適切な関数形の選び方と調節パラメータの最適化の問題を取り上げる。データの外挿を可能にするため、合理的な漸近形を持つ関数を使用することが重要である。この点で、修正型Green-McNeal公式が、各種の原子衝突断面積に対し有用であることがわかった。イオン化過程に対しては、修正型Lotz公式がしばしば良好な適合を示した。解析的表式中の調節パラメータの最適化には、最小二乗方法のためのALESQコードが便利であった。
菊池 康之; 桂木 学
JAERI-M 5963, 23 Pages, 1975/01
巨大共鳴散乱付近の衝突密度を解析的に表現する方法を開発した。この方法によると、Naとそれより軽い核との混合物の衝突密度は良く表わされるが、鉄を含む場合には誤差が多い。そこで鉄を含む場合には、通常の1/3近似を用いた。JAERI-Fastセット中の弾性除去断面積を、上述の方法で求めた中性子束を用いて補正した。その結果、補正前は200~300%であった誤差が、高々10%に減少した。Na共鳴の影響は、他の核種の弾性除去断面積にも反映されるようになった。これにより、小数群の群定数(100群以下)の適用範囲が拡大された。